11月28日② 【ワークスペース】Iさん/美術家

Iさん(27/男) 美術家


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


制作に関しては実家の庭にある小さい倉庫と友人の借りている一軒家を間借りしています。在学中からあまり大学で作業をしていなかったので、制作スタイルに変化はありません。以前から作品にFRPを使用していたので、粉末のだせる作業場が必要でしたが、最近は少しあまり必要としなくなってきました。移動中やカフェでアイデアを出している時間が自分にとって一番重要な時間なので、『ワーク/スペース』はアトリエではないかもしれません。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


大学在学中は絵画や立体、インスタレーションなど様々な表現形態を試みていましたが、作品を誰かに所持してもらうことへの興味が薄れ、ここのところアイデアやコンセプトの共有(誤解も含め)が大きなテーマとなっています。過去の美術の引用やロマンティシズム、ユーモアなどを核に置き、作品に参加したり、持ち帰ったりできる形態をとることで、様々な人とささやかな楽しみのようなものが共有できればと思って制作しています。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


2に書いたように近頃はアイデアやコンセプトが共有できればと思っているので、『不特定多数の他者』や『特定された誰か』に対して作品を考えるため、スタート地点が人になります。また、いろんな人と作品を共有したいときはできるだけ入りやすい形(説明やアイキャッチ)をとることが多くなります。

作品の形態もアイデア/場所/対象によってかわるので、環境によって左右されることが多くなりました。

by ochakann | 2011-11-30 19:07 | ワークスペースインタビュー集

【ちくちく地区:井野団地/宮田篤+笹萌恵】(取手アートプロジェクト/茨城)


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