11月11日 JFC作曲賞

作曲家の野村誠さんに誘って頂いて、JFC作曲賞のコンサートに行ってきました。
いわゆる現代音楽のコンサートというのははじめてでした。

で、呼ばれて行って聴いてみて、あら結構ね。では招待された意味がありませんし、現代美術と同じように、ただぼんやり見ているとただそれだけだったりするのだろうと言うことで、鑑賞中いろいろと考えたりして過ごしていました。

いちばん感動したのは、終了後の、緊急公開審査会でした。そこで結局、3人の審査員は結果を決めきれなかった訳なんですが、非常に、本気さの伝わる時間でした。作曲や現代音楽が、このまま作曲家や現代音楽家のためのものであっては、いつかなくなってしまうのではないか、というような危機感を持っているように思えました。

そこでいつもの調子だと、ぼくはそれぞれのいいところを探して感想を書こうとすると思うんですが、今回にかぎってはいろいろ言ってもいいような気がしました。そもそも何か見た感想を普段ブログに書かないのは、必要ないと思っているほかに、返す刀で切られたくないからということもあるのですが、コンサートの演奏者、作曲家、審査員の熱意にあてられたのかもしれません。

ということで、以下、ぼくにしては辛口ですが、がんばってスパイス多めにしていることをご理解くださいませ。また、非常にバラエティに富んだ曲ばかりでしたので、反応できなかった曲もありましたが、1年後に反応するとか、そういうことだってあるかもしれません。見当違いのことも書かれているかもしれませんから、どうぞその際はご容赦ください。感想ですので、思いついたままに書いています。

======================================================感想


どのような要請で書かれたものにせよ、作品についてのコメントはもっと読みたいと思いました。来場者へのシートというのは、ある程度は読み手を想定して、そこへ伝えようと、もう一度作品の構造を整理しなおせる機会、つまりは自分のために書ける機会なのですから、タイトルに選んだことばを紹介するだけでは何も言っていないようなものです。

今村さんの作品は、ライトで失敗しています。もっと適切で、きれいな陰影をホールに作り出せば、作品がずいぶん違ったと思います。牛島さんの作品は、譜面から決定できるところでの視覚的な表現については考えられていましたが、意図をより良く見せるためには、もう一段視覚的な整理が必要だったのではないでしょうか。金澤さんの作品はその構造などについて予感させるタイトルでしたが初見では分かりませんでした。木山さんの作品はタイトルとコメントが乱暴な感じがしました。大胡さんの作品については反応出来ませんでした。福島さんの作品については反応出来ませんでした。宮内さんの作品の構造に興味を持ちましたが、音楽としては反応出来ませんでした。譜面に変数のようなものがある場合、演奏機会によってクオリティが変わることは理解できます。例えば2、3回の演奏機会をもって一曲とするような、クオリティに幅を持たせることはできないのかと思いました。

あと、どうしてみんな白か黒っぽい服を着ているのかな?というのが素朴に不思議でした。どちらかというと、トッパンホールではベージュや薄茶の服の方がなじんで見えるように思いますけど、着てみたら違うのかもしれません。想像するにクラシックでは駄目っぽいですけど、現代音楽でそういう決まりとかあるんでしょうか。

コンサートの夜に、出演もしていたボブ(渡邉達弘)さんの隠れスタジオに忍び込んで、ピアノを弾く夢をみました。とてもうまく弾けたので楽しかったです。

=====================================
by ochakann | 2011-11-14 04:31

【ちくちく地区:井野団地/宮田篤+笹萌恵】(取手アートプロジェクト/茨城)


by ochakann