11月30日 広島現美|森までの道

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広島市現代美術館での「ふしぎの森の美術館」の記録冊子のために、「ことばの森」のことを書きました。ふかさわ君たちとの微分合宿まで入れると6月から9月まで何やらやっていたのでいろいろ書きたくもなるのだけど、全部は書けないし少し引いた目で自分がどう考えていたか思い出してみました。

それにしてもここに書けなかったことでも、遠藤俊治との微分漫画連載があったり、深澤孝史、笹田夕美子との微分絵本があったり、笹萌恵の3分コッキングによる旗があったり、ウンギョルに「腸々夫人」の英語読み聞かせをしたり、阿部泰輔さんのアーティストトークに乱入したりしました。またこんなことがやれたらいいなぁ。
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★森までの道
微分帖という色んな人とおはなしの本をつくるあそびを考えたのが2年前で、とても面白くてどんどん増えていくので1年前に300冊を超えたところで大きな壁に全部くっつけて「ことばの壁」をつくりました。そんなことをしている中で、微分帖は「美文調」の駄洒落なのだが参加者それぞれの背景を混ぜ込んで詳しく面白くなってゆくさまは駄洒落のそのままのようにも感じ、また微分帖の、ただ紙を重ねるだけの簡潔な仕組みから毎回複雑で多様なおはなしができてゆくようすは、「素材としての構造」から作品がはじまる感覚を持たせてくれました。
企画の山下さんに「ことばの森」の話(ことばの壁が彼女にはことばの森に感じるという話だった)を頂いた頃はこんなことを考えていて、耕した土に種を植えてもらうように、それからぼくの頭の中で微分帖がことばの森になるにはどうしたらいいか考えていました。
そんな新しい実験の『ことばの森』には「びぶんの木」が生えていて、そこから微分帖が葉っぱのように生えています。ことばを葉っぱに見立てているんだけど、ことばが葉っぱならそれをかいたりしゃべったり思ったりして生やしてゆくぼくたちも「言葉の木」なのかなという気もして、夏のあいだいろんな方が来てくれた「ことばの森」には、それだけいろんな木があったのだなぁと思い返します。
陽当たりの良いところに芽を出したびぶんの木たちは、森林レンジャーさんたちのおかげでゆっくりと育ち、様々なおはなしの葉っぱが生えてきて(なかには絵本やマンガや楽譜のものもあって)、ほんとうに森のようになりました。ひょっとしたら参加した人たちの中にこの森の種が落ちていて、そのうちまたどこかで芽が出てくるんじゃないかと思っています。


by ochakann | 2010-11-30 00:55 | ことばの森/広島市現代美術館

【ちくちく地区:井野団地/宮田篤+笹萌恵】(取手アートプロジェクト/茨城)


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