2009年 03月 05日
3月5日 さんこうとしょ(本)/白昼夢プレイ(絵)
さんこうとしょができました。さんこうとしょでは以下のみなさんに、共同作文あそび「微分帖」について何でもいいから書いて下さい、とお願いして、書いてもらった文章が掲載されています。
その中で河田亜也子ちゃんと村田青朔さんの文章は、2008年春の個展「かんそう曲」のときに書いていただいたもので、あや子ちゃんの「ファンシーでグロテスクな」という文章では、宮田篤が「微分帖」のような人とつながる作品を作るようになったのは、その前から描いている絵がいつも人間がくっついたり分裂したりしているものが多かったからなのかなぁというようなことが書いてあってあぁ、なるほどと思いました。
むらたさんには「かんそう曲」に来ていただいた「かんそう文」を頂きました。「言葉のサンドイッチ」を「皆で聞く」のが「家族みたい」、という、あったかい文章です。
アーカスのえんどうさんは「帽子とウワバミ」という文章の中で「微分帖」は「辞書と対極にあるようなもので、薄さと軽さと意味不明さを兼ね備えて」いるとか、星の王子様の話をしてくれたりとかしています。取手のむっきちゃん家族は、「バブん帳」の話とか、「微分帖」は「誰でも作れて果てしない」、「新しい詩だと思」うとか書いていただいています。
愛知県で現代アートのラジオ番組(本当の番組で、コジマラジオとかFMゆめ団地みたいなことではない)をしたりしているかめださんは、「微分帖」はトイカメラの「HOLGA」みたいで、世界中でやればいいのに、と言ってくれたり、ACDのふかさわ君は「はじめての微分帖」というキュートな作文をしてくれたりしています。
大学院で非常にお世話になった小林先生は、ぼく宛にラブレターを書いたよ、と言って手書きの文章をわたしてくれました。群馬近美の中島さんも「体験記」を書いていただきました。近美のレポート(?)にも、ちかぢか小さく写真を載せてもらえるらしい。TAP2006からいろいろ遊んでもらっている長津くんは、「微分帖」でぼくの説明をする「みやぶんちょう」を、同じくTAP2006、TAP2008でお世話になった芝山ゆーみんは「ひとり微分帖」をしてくれました。
TAPでレジデンスメイト(というのかな)だったなかじま君は「宮田篤修了記念! 第1回 宮田くんの微分帖を、○○に例えてみましたシリーズ!」という彼らしい面白くて濃いめの味付けの笑える文章を、即興からめーる団の赤羽さんは『「微分帖」についての(勝手な)辞書的定義の試みと4つの注釈』というこれも彼女らしい読み応えのある文章を書いてくれたのですが、最後のまつむらさんの文章がとてもきれいで、「微分帖」をすると「何日も交換日記をした友達みたいに」なる、というところでさんこうとしょはおしまいになります。
みなさま、たいへんさんこうになりました。ありがとうございました。
さんこうとしょ
遠藤水城(キュレーター/アーカス・プロジェクト ディレクター)
むっき家(茨城県取手市在住)
亀田恵子(現代アート・舞台芸術評論)
深澤孝史(アーティスト)
宮田篤(アーティスト)
小林英樹(画家/作家/愛知県立芸術大学教授)
河田亜也子(愛知県立芸術大学大学院美術研究科美術専攻芸術学領域)
村田青朔(舞踏家)
中島幸子(群馬県立近代美術館学芸員)
長津結一郎(東京藝術大学大学院音楽研究科音楽文化学専攻芸術環境創造分野)
芝山祐美(東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科)
中島佑太(アーティスト)
赤羽美希(音楽家/即興からめーる団主宰)
松村翔子(美術家/宮城県在住)
by ochakann
| 2009-03-05 05:47