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12月3日 入門編

荻窪・遊工房アートスペースでの加藤巧くんの個展「ワークスペース」に、トークゲストとして行ってきました。はじめてうかがいましたが、周りの雰囲気も含めて、とてもよい場所だと感じました。レジデンスアーティストの受け入れもされていて、きょうもルクセンブルグからスティナさんというかたがいらしていました。トークにも途中から聞きにきてくださいました。

トークでは準備していたアンケートの回答を配りながら進めました。1枚の紙の表にアンケートの質問、うらには1枚ずつ違うかたの回答を載せて、トーク中にとりかえっこなどして読んでいただきました。出品作家の加藤巧くんの答えをトークで詳しく聞きつつ、手に持っている違う作家さんの回答をよみつつ、できれば聞いている本人にも「自分はどうかな?」と思ってもらえたらいいなと思いながら話しました。

トークの終わりではスティナさんにも「ワークスペース」についてうかがうことができました。回答も興味深いものでしたが、それぞれの質問が制作のどういうところに対応しているかが、言葉を変えても伝わっていているように感じられてよかったです。

きょうアンケートをみていて思ったのは、これを元にまだまだ聞いてみたいことがあるなぁ、これを読んでから作品をもう一度みてみたいなぁ、ということでした。ある意味では、それぞれの入門編のようなものかもしれませんので、ご興味をもたれましたら、ぜひ、その方の展覧会やコンサートに足を運んでいただければ幸いです。

ご回答くださったみなさんの回答はこちらからごらんになれますので、どうぞごらんください。加藤巧個展「ワークスペース」は18日までです。


12月2日③ 【ワークスペース】回答
http://ochakann.exblog.jp/16900833/
by ochakann | 2011-12-04 11:05 | ワークスペースインタビュー集
小川 泉(24歳/女)映画編集ウーマン


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと

一日中自宅のPC画面の前で座って過ごします。そこでしかできないからです。リズムを掴むために、立って作業するシステムを組んだ有名な映画編集マンもいたようですが、うちはずっと座ってるので腰痛との戦いです。ジャストな机とジャストな椅子を買おうと思っています。

立地は、日本有数の映画館密集地域、大阪市北区です。電車に乗らずに映画館に行けるのが素晴らしいところです。ドアtoドアをずっと一人で過ごせます。大泣きしてても、電車だったら迷惑だけど自転車だったら許されます。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


高校生の時に、描いていた絵を立体に起こしたくなって、ジオラマみたいなものを作りました。立体に起こしたらそれを動かしたくなって、立体アニメーションをはじめることにしました。アニメーション目当てで選んだ大学の映像学科が、たまたまフイルムでの映画制作を重んじる学校だったので、映画を作っているうちに映像の編集のおもしろさにグッときて、それ以来映画編集をやっています。

映画編集は技術職と思われがちですが、実は映画制作における最後の演出家です。映画制作をよく料理にたとえて表現したりしますが、撮影までは材料集めで、調理してお客さんに出すのは編集マンの仕事です。
 
編集での演出の例をあげると、たとえば、登場人物のまばたきの数を編集によって一つを増やしたり減らしたりするだけで、その人間がどんな心情なのかが変わってきます。同じ芝居でも、編集によって「すごく真剣な人」にしたり「どうでもいいと思っている人」にしたりできてしまいます。
地味ですがそういう演出の積み重ねで、映画の本質を形作るように、登場人物たちの感情を深めていくのが編集の仕事です。おいしくするのもまずくするのも自分次第。そのやりがいのためにやってます。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


映画はストーリー、役者、台詞、ロケーション、音楽、など、たくさんの要素でできていて、それらをそれぞれの専門家である何名かのスタッフによって作り上げるものなので、スタッフ全員で作品のビジョンを共有したり、それを集約するのがとても重要で、大変です。
大勢で作る分、監督の強い意向が薄まってしまう場合もあるし、逆にものすごい大きな化学反応が生まれて巨大化する場合もあります。複数の他人がうまく噛み合えるかどうかが映画を作るプロセスにおいてのネックになります。

編集作業に入ってからは、常に締め切り日を目指して作業します。自主制作の場合、公開日が決まっていないことが殆どなので、締め切りがないと何もしないタイプの私は、自分で設定した締め切りに向けてがんばります。何か作る上ではどの分野でも同じだと思いますが、正解のない作業なので、いくらでもさぼれるしいくらでも苦悩できるところが、辛くて超おもしろいです。

ずっと画面に向かって黙々と作業してると、どんどん客観性を失っていくので、客観的に、第三者になる時間を作るようにしてます。一通り編集が仕上がったら、寝っ転がったり、足つぼマッサージしたり、お菓子ボリボリ食べたりしながら、通して見てみます。

そういう不真面目な態度で見ると、作り手としての見方から若干離れて客観的になれるので、より観客目線で不快なところや伝わりにくいところが見えてきます。そうして気づいたところを、また真面目な態度で直していきます。でも、そんな態度をとらなくても、頭を第三者に切り替えることができるようになりたいです。


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お知らせなどありましたら教えて下さい(トークは12/3です。)



昨日(12月2日)は、私の25歳の誕生日でした!

by ochakann | 2011-12-03 03:21 | ワークスペースインタビュー集
ご回答いただいたみなさま、回答をごらんいただいたみなさま、ありがとうございました。以下はすべてアンケートのおねがいという、宮田篤+加藤巧による、メールでの質問によるインタビューへの回答です。いただいた回答をふまえたりふまえなかったりしつつ、明日(12/3)のトークを行いたいと思います。お時間ある方ぜひお越しいただいて、みんなでトークできたらうれしいです。回答は今後もちょっと増えるかもしれません。

トーク 加藤巧×宮田篤/オープニングパーティー 12月3日(土)18:00より
http://www.youkobo.co.jp/exhibition_events/2011/11/post-195.html
 

以下、ざっくりとジャンル分けをして、興味のとっかかりとなるよう回答の一部とともに掲載しています。それぞれの名前を押すとそれぞれの回答がご覧頂けます。

全体や一部への批評をしたりはしないし、できないんですが、2011年のこの時期に、自分について自分はこんなことを考えていたということが、2012年やその後に振り返れる場所であるといいのかもしれないし、色々と変化の多い年に一度「せーの」で跡を残しておくのもいいのかなと、おせっかいながら、頂いた回答を読みつつ思っていました。

回答をお読みいただいた方にもそれが波及してゆけばとてもいいと思いましたけど、そのへんはトークで宮田ががんばりなさいと言うことかしら。


美術

Iさん/美術家
2に書いたように近頃はアイデアやコンセプトが共有できればと思っているので、『不特定多数の他者』や『特定された誰か』に対して作品を考えるため、スタート地点が人になります。また、いろんな人と作品を共有したいときはできるだけ入りやすい形(説明やアイキャッチ)を…

遠藤俊治
面白さは僕の中ではなくて近所の庭先などにたくさんあると思っているので、いかにその面白い世界に気づけるか、日々の繰り返しの中にあるちょっとした変化や誰かのとっぴな行動を、そのおもしろさを絵筆なりペンなりの画材で記録することで、いっそう意識するという状態が望ましい。自然と作…

小田桐奨、中嶋哲矢/L PACK
コーヒーです。今メールを打っていて、僕たちはワーク/スペースとワークス/ペースが同じだなと。今発見しました。ありがとうございます。

加藤 巧/ 美術家
材料を適切な方法・配分・タイミングで扱わないと、さまざまなトラブルがあらわれます。たとえば、梅雨や真夏に卵テンペラをするとすぐに腐ってしまうし、真夏や真冬に膠を扱うと、亀裂などが起こることもあります。そういったことから、作品の作り方は材料や季節などによって大きく左右さ…

林 頌介/東京藝大博士課程休学中
普段からデジカメで撮影を行っています。そのまま写真の作品として発表することはないですが、撮影した写真がイメージソースになることが多々あります。見ることを扱おうとする上で写真や撮影の問題は避け難く、絵を描いて大学に入った所為もあってか、平面に対しての欲求が作品から抜け切ら…

深澤孝史/美術家
・上記の通り、めちゃめちゃ規定されています。場なり、状況なり、そこの人との対話なりを通して、自分の問題と そこの問題がリンクしたときになんとか作品になったらいいなと思っています。・ 最近はコラボワークというよりシェアワークといってみると自分の中ではしっくりきます。コラボ…

宮田篤/美術家
駄洒落がうかんでも、形や関係の連想がうかんでもそれが作品になるまでは結構時間がかかることが多くて、しばらく寝かせておくことが多いです。みんなで遊んでもらえるワークショップのようなものは、やってみて他の方からいろいろ言われることも大事にしていて、これはトントン相撲ができる…

山内 亮典/作家とアルバイト
今はキャンバスに油絵の具という素材での制作ですが、支持体か描画材のどちらかを定期的に変えているので今も実験中といったところでしょうか。画材を一部変えるだけでかなり振り回されるので、そこが面白いかなと。

舞台

いけだとも実/俳優・脚本 ワークショップ進行
規定される、というのはあまり考えたことはないです。でも役者の数がもっと多ければできることの幅も広がるのかな、というのはありますね。それから公演を行う場所の力は大きいです。今は舞台と客席をあまり区切らず、役者の吐息が聞こえる距離で公演を行っているのでこの先、大きな劇場でや…

臼井梨恵/衣裳家、ダンスパフォーマー
衣裳→生地やそれに類するもの 舞台衣装などを受注して製作する場合は、衣装合わせやリハーサルなどなど、カンパニー全体のスケジュールとの併走が求められることが多いです。もし、例えば作品展のような形で自作を出す場合には、素材や手法は多様にアプローチできたりするかな。が、人がど…
 
音楽・映像

小川 泉/映画編集ウーマン
映画はストーリー、役者、台詞、ロケーション、音楽、など、たくさんの要素でできていて、それらをそれぞれの専門家である何名かのスタッフによって作り上げるものなので、スタッフ全員で作品のビジョンを共有したり、それを集約するのがとても重要で、大変です。大勢で作る分、監督の強い意

竹下 士敦/コミュニティラジオ
音楽・映像ともに時間経過が必ず伴うので、素材がもとから持っている時間(ペース)があります。それらを捉えた上で、もう一つ大きな意味での「時間」を構築していく感覚が常にあります。また、作業の点でもふたつの時間が登場します。「1分つくるのに一週間かかった」「10分が5分ででき…

渡邉達弘(ボブ)/打楽器奏者・作曲家・鍵盤ハーモニカ奏者
漠然と自分で感じていることは「あるものでやる」という感覚。カレーを作ろうと思って材料を買いに行くのではなく、冷蔵庫にあるもので何かを作る感覚。冷蔵庫にあるものが所有している楽器であったりテクニックであったり、また僕に書ける音楽だったり。そして、料理することがアイデアを…

研究

岩崎雄一/研究者(見習い)
この質問が一番難しいですね。形式的に答えると、とある申請のもと雇われているので、その研究計画に規定されているとは言えます。でも,そんなことを言っている自分に一番規定されている気がします。
by ochakann | 2011-12-02 21:19 | ワークスペースインタビュー集
林 頌介 26歳 男 東京藝術大学大学院美術研究科後期博士課程 在籍(休学中)


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


現在休学中のため、大学に使用できるアトリエスペースがありません。自宅にて制作を行っています。パソコンデスク2台と4畳ほどのスペースが、現在のアトリエです。[ワーク/スペース]を実空間と限らなければ、EvernoteなどWEB上のドキュメント管理システムを使い、制作についてのメモ書きなどもしています。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


見ることの保存・補填可能性(不可能性)について、さまざまな素材・方法を用いて作品化しようと試みています。なぜ選んだかは簡単に言ってしまえば、見ることは作ることの前提として存在しているからでしょうか。見ることと再現されたものとの違い、その落差・差異を取り出すことがおおむね作品の目的になります。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


普段からデジカメで撮影を行っています。
そのまま写真の作品として発表することはないですが、撮影した写真がイメージソースになることが多々あります。

見ることを扱おうとする上で写真や撮影の問題は避け難く、絵を描いて大学に入った所為もあってか、平面に対しての欲求が作品から抜け切らない気がしています。絵画的なものの見方の残滓というか、空間が平面に変換される過程で捨象されるもの、抜け落ちてしまうものに(つまりその"掴み切れなさ" )に作品の契機を感じています。


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お知らせなどありましたら教えて下さい(トークは12/3です。)



12/12-16 の期間で3人展に参加します。今年、同じメンバーで5回の展覧会をしていて、そのうちの最終回です。
同時期に大学美術館で、今年度博士修了生の審査展も開催されていますので、あわせてご覧いただければ幸いです。


「みつめているめ ひみつめいているめ」 第5回

参加作家 しばたみづき、林頌介、藤井健太
日時 2011年12月12日(月)ー 12年16日(金) 12:00-17:00 ※ 入場無料・会期中無休
場所 東京藝術大学 美術学部絵画棟1F Art Space 2(千代田線根津駅、JR上野・日暮里駅から各10分程度)

by ochakann | 2011-12-02 20:16 | ワークスペースインタビュー集
いけだとも実(24/女)俳優・脚本 ワークショップ進行


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


普段くロひげという劇団で活動をしているのですが、みんなで集まるときは市民施設などを稽古場として借りることがほとんどです。この夏は、メンバーのおじいさまのお家(一軒家)をお借りして、そこを固定稽古場として使っていました。話し合いが長引いたら、そのまま泊まったり。眠れない夜は、起き出して稽古をしてみたり。

そんな風にみんなで長く過ごすのは、はじめてのことだったのですが、料理をつくったり、お昼寝をしたりしながら作品をつくるのは、とても自分のペースに合っているなあと気付けたので、来年はどこかにお部屋を借りるつもりです。そして、個人作業である脚本執筆は、ほとんど自室のベッドの上か、電車の中で行うので、それもわたしにとってのワーク/スペースといえると思います。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


成人したころから、なにがきっかけだったのか覚えていませんがひとつのストーリーに沿って作品をつくるということはしなくなってきました。
それよりもっと わたし と あなた のことに興味があります。 

具体的な作業としては、いくつかの詩のような文章をばらばらに書いて、それをシーンとして立ち上げてから組み合わせてつくっています。なので台詞になっていないシーンもあったりして、最近自分の書くものが『脚本』と呼んだものかどうか考えています。

自由にとにかくつくってみる、というのは、もしかしたらこどもと演劇ワークショップをしていく中で育ったスタイルかもしれません。とにかくそのときあるもの、できてしまったものしかないんだということを思います。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


規定される、というのはあまり考えたことはないです。
でも役者の数がもっと多ければできることの幅も広がるのかな、というのはありますね。

それから公演を行う場所の力は大きいです。
今は舞台と客席をあまり区切らず、役者の吐息が聞こえる距離で公演を行っているので
この先、大きな劇場でやるとしたら手法を考えなくてはいけないんだろうな、と思っています。


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お知らせなどありましたら教えて下さい



まだ詳しくは決まっていません。来年の春には横浜でなにかするつもりです。

by ochakann | 2011-12-02 19:57 | ワークスペースインタビュー集
加藤 巧 (27/男) 美術家


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


奈良の自宅兼アトリエで制作しています。学生のときは大阪に住んでいて、単車でよく奈良のほうへ行きました。
そのときから奈良の雰囲気にシンパシーを感じていて、卒業を機に移り住みました。
それまでは岐阜の実家→スコットランドのグラスゴー→名古屋のアパート→大阪の大学、が制作の場所でした。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


高校生のときに絵を描き始めました。絵をずっと描いていましたが、学生のときにたくさんの他ジャンルの制作に触れました。そのときにキャンバスと絵の具を限定して制作する絵画制作のしかたに対して考えうることが限られるんじゃないかと思い、彫刻学科の総合素材コースというところへ行きました。いろんな素材に触れましたが、そのころに膠や石膏などを使って絵画の支持体をつくったり、顔料から糊を調合して絵の具を作る古典技法を学びました。そのとき、素材を組みかえることからもういちど絵画を考えられると思いました。現在の制作はもうすこし簡単になって、何かに何かをくっつけることが基本になっています。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


材料を適切な方法・配分・タイミングで扱わないと、さまざまなトラブルがあらわれます。たとえば、梅雨や真夏に卵テンペラをするとすぐに腐ってしまうし、真夏や真冬に膠を扱うと、亀裂などが起こることもあります。そういったことから、作品の作り方は材料や季節などによって大きく左右されています。

逆に季節や素材から作る作品が決まることもあります。そういった意味では、自分の本来持っているペースと、季節や材料が持っているペースが一致するように意識しながら制作をしています。


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お知らせなどありましたら教えて下さい



トークが12/3にあります。






加藤巧個展「ワークスペース」12月01日(木) - 2011年12月18日(日)
http://www.youkobo.co.jp/exhibition_events/2011/11/post-195.html

by ochakann | 2011-12-01 02:10 | ワークスペースインタビュー集
深澤孝史(27/男) 美術家


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


・ 2006年に一軒家を友人の高杉悦生とシェアしていたときは一室を作業場にしていて、豪快につかっていました。今は住居の一室を作業部屋として使ってはいますが、ほとんどパソコン仕事、軽作業です。なにか制作するときはほとんどが現地制作です。部屋を豪快に使っていた頃と制作の内容も変わっているように思います。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


・ 1人で作品を制作するということはあまりなく、誰かとの対話だったり、なにかしらのコミュニティの中で制作なりプロジェクトをすすめることがほとんどです。なので必然的に現地現場制作が増えている気がします。

・ もともとコミュニケーションや、共感、言葉や認識のズレなどに自分の意識が向いていて、その解決(解決のための活動というよりかは、すでに解決されている状況をつくる)を段階的に媒体を変えつ戻りつ試行錯誤してきているのかなと思っています。変遷をおおまかにたどると、①自分の中の問題(肉塊の着ぐるみつくったり)、②個人間の対話(羊羹問答やったり、すごろ句他さまざま〜)、③コミュニティや社会の捉え方やルールなど(たけし文化センターとか、とくいの銀行とかいろいろ)といった感じでしょうか。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


・上記の通り、めちゃめちゃ規定されています。場なり、状況なり、そこの人との対話なりを通して、自分の問題と そこの問題がリンクしたときになんとか作品になったらいいなと思っています。

・ 最近はコラボワークというよりシェアワークといってみると自分の中ではしっくりきます。コラボだと二つの創造性がかけあわさって弁証法的に次の段階に進むイメージが強いのですが、シェアワークというと、1つの同じ作品でも僕からみたら僕の作品だけど、他の人からみたらその人の作品だったり、もしくは作品ではなく、別の仕事の何かだったりする状況で、デュシャンの「泉」一周して便器としてもつかっちゃうみたいなものでしょうか。作品に対しても、仕事によって自分の活動が作品に編集される場合もあれば、別の形になることもあると思います。

・ 2010年まで働いていたNPOレッツでやらせてもらった「うんこふみふみたかふみ文化センター」はとてもよい経験でした。作品なのか、コラボなのか、シェアなのか、対話の名残なのか、なんだかわからないけど、自分にとって大事なものを個人の価値のアーカイブとして資料展示しつつ、そこからいろんなものが派生しているような、「個展」でもありなおかつ「その場のための活動」でもあるというシェアワークな個人活動ができた。自分にとって必要な仕事なのでまたやりたいです。


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お知らせなどありましたら教えて下さい


● 取手アートプロジェクトのコアプロジェクト《アートのある団地》にて「とくいの銀行」という団地にかかわる人たちがとくいを預けたり引き出したりして流通させるプロジェクトを継続中です。とりあえず2011年度末までは継続しています。

● 越後妻有大地の芸術祭 小沢剛のかまぼこアートセンターに参加しています。2012年の越後妻有トリエンナーレに出品予定です。

● 12月、1月、2月と浜松市のアートスペース鴨江別館の一室をスタジオとして借ります。まだ詳細を考え中ですが、まとめたり、ひらいたり、でむいたりしたいと思っています。

by ochakann | 2011-11-30 19:31 | ワークスペースインタビュー集
岩崎雄一(29/男) 研究者(見習い)


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


仕事場所は基本的に大学です。「白衣着ているんですよね?」なんて言われますが,ボクはそんなことはなく,PCの前で「あーでもないこーでもない」としている感じです。最近はめっきりですが,研究に必要なデータは川に取りに行きます。川の中の石の表面にいる虫を採取したり,水をとって水質を調べたりします。最近は,データはすでにあるものを使ったり,人からもらったりしたものを使うことが多いです。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


抽象的ですが,順番に書くと・・・。最初になんらかの仮説を検証しようとして作業に入ります。(データが手にはいれば)データをよく見て,どう料理(解析)したらよいかを考え,いざやってみて,「あーでもないこーでもない」と試行錯誤します(試行錯誤しなくてもいい時もあります)。そして,その過程から,仮説に対して「あ,これは言えそうだな」ということを抽出します。最終的には,結果をまとめた「論文」にすることが求められます。

これは,ボクがやっていることというより,同業者の方は皆さんやっていることだと思います。解析なんて,難しい言葉を使いましたが,基本的には誰かと話していて自分の言いたいことに説得性を持たせようとする行為と似ていると思います。客観的にも,うなづけるようにするというか。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


この質問が一番難しいですね。形式的に答えると、とある申請のもと雇われているので、その研究計画に規定されているとは言えます。でも,そんなことを言っている自分に一番規定されている気がします。


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お知らせなどありましたら教えて下さい



特にありませんが,月刊「水」という業界紙を見かけたら,来年の2月号(12月末発行?)にボクの文章が載っているかもしれません。

by ochakann | 2011-11-30 19:20 | ワークスペースインタビュー集
Iさん(27/男) 美術家


①ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


制作に関しては実家の庭にある小さい倉庫と友人の借りている一軒家を間借りしています。在学中からあまり大学で作業をしていなかったので、制作スタイルに変化はありません。以前から作品にFRPを使用していたので、粉末のだせる作業場が必要でしたが、最近は少しあまり必要としなくなってきました。移動中やカフェでアイデアを出している時間が自分にとって一番重要な時間なので、『ワーク/スペース』はアトリエではないかもしれません。


②ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


大学在学中は絵画や立体、インスタレーションなど様々な表現形態を試みていましたが、作品を誰かに所持してもらうことへの興味が薄れ、ここのところアイデアやコンセプトの共有(誤解も含め)が大きなテーマとなっています。過去の美術の引用やロマンティシズム、ユーモアなどを核に置き、作品に参加したり、持ち帰ったりできる形態をとることで、様々な人とささやかな楽しみのようなものが共有できればと思って制作しています。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


2に書いたように近頃はアイデアやコンセプトが共有できればと思っているので、『不特定多数の他者』や『特定された誰か』に対して作品を考えるため、スタート地点が人になります。また、いろんな人と作品を共有したいときはできるだけ入りやすい形(説明やアイキャッチ)をとることが多くなります。

作品の形態もアイデア/場所/対象によってかわるので、環境によって左右されることが多くなりました。

by ochakann | 2011-11-30 19:07 | ワークスペースインタビュー集
臼井梨恵(28/女性)衣裳家、ダンスパフォーマー


① ワーク/スペースA…現在のアトリエや仕事場所について、またそれにいたるまでのこと


衣裳→縫製、パターンなどの作業場所は主に横浜市内の自宅/既製品をスタイリングやいじって使用する場合はやいじって使用する場合は都内各所を歩き回って素材、服探しをします

パフォーマンス→稽古場所は都内の公共施設やスタジオなど。参加してる企画などによって毎回異なる


② ワーク/スペースB…現在の制作・表現・研究などの手法、またそれを選ぶまでのこと


人間にまつわるイメージや、対人、環境との関係を服が投影してあらわすこと→衣裳つくる
人間にまつわるイメージや、対人、環境との関係を自分の身であらわすこと→パフォーマンスする

いずれも人に依頼を受けたり共同でやったり、人との関わりのなかで作っていくことが多いです。


③ワークス/ペース…作品・道具・プロセスなどから規定されるものはありますか?


衣裳→生地やそれに類するもの 舞台衣装などを受注して製作する場合は、衣装合わせやリハーサルなどなど、カンパニー全体のスケジュールとの併走が求められることが多いです。もし、例えば作品展のような形で自作を出す場合には、素材や手法は多様にアプローチできたりするかな。

が、人がどんな形であれ身に着けることができるもの=服 
→人間の身体との関わりがないものは服とは呼べないのでは、と考えます。


パフォーマンス→自分の身体に規定される

例えば、身長がある日突然180㎝になったりはしない 
…身長180㎝っぽく見せることは可能かもしれないけど


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お知らせなどありましたら教えて下さい



●TOKYO EXPERIMENTSL FESTIVAL 2012
主に演劇などをやるパフォーマンス集団『悪魔のしるし』の「桜の園」公演に出演します
http://www.akumanoshirushi.com/sakura.htm

2012/1/6-8 トーキョーワンダーサイト渋谷 にて
年始早々 遊びに来てね


●モモンガ・コンプレックス新作公演 『タイトル未定』
【公演期間】2012年3月12日~21日内の日程
【公演会場】横浜STスポット(横浜市西区北幸1-11-15 横浜STビルB1)
http://d.hatena.ne.jp/momonga_complex/

所属するモモンガ・コンプレックス3月公演に出演、たぶん衣裳もやります

by ochakann | 2011-11-29 19:46 | ワークスペースインタビュー集

【ちくちく地区:井野団地/宮田篤+笹萌恵】(取手アートプロジェクト/茨城)


by ochakann