2010年 10月 21日
10月20日 標題はなにを代表するか
『いきなりですが、宮田さん的うまい標題をつけるコツ教えて下さい。』という質問をいきなり頂きまして、ちょうど自分の作品にタイトルをつけるときのことを考えていたりしたので、そのままもう少し考えてみました。
結局コツというのはなさそうで、タイトルがうまくある必要もないのですが、それでもひとつ自分の好みとは違う基準があるといいのかもしれないと思いました。
参考にはならなさそうですみません。
以下、これからも考えるためのメモです。
結局コツというのはなさそうで、タイトルがうまくある必要もないのですが、それでもひとつ自分の好みとは違う基準があるといいのかもしれないと思いました。
参考にはならなさそうですみません。
以下、これからも考えるためのメモです。
標題はなにを代表するか
○だいたい、ぼくの作品はだじゃれがタイトルになっていることが多いが、普段だじゃれを言ったりすることはほとんどないし、だじゃれ的な面白さを狙っている訳でもないので、ことばとことばのつながりに気づくということでは、だじゃれより音韻連想と言う方がいいかもしれない。
○それで、ことばとことばのつながりに気づくということは、もう少し言うと2つのことばに関係をつくる、とか、2つのことばの関係を見つける、ということでもある。
○ひとつのことばにはとても多くの属性があって、50音順であれば辞書みたいな関係になるし、同じような意味でまとめていったり、反対の意味で繋げていったり、画数で揃えたり、さまざまな関係を持つが、たとえば『微分=美文』という音韻の関係は、そのどれにも当てはまらないこのひとつだけの関係だ。
○そしてその関係から考えるのはベクトルのこと。ものすごくたくさんのことばが宇宙のような生き物のような世界を作っている中で、ピンポイント。そこだけ。『微分=美文』という2点間を通る力。『微分』、『美文』そのどちらをとってもその後ろにまた多くの意味やイメージがあって、『微分=美文』という2点間が音韻によって関係した瞬間から、それらの中に動きがうまれ、作品に波及してゆく。タイトルはただの分類としての記号ではなく、タイトルが作品を振動させる。ことばの世界の関係は、現実とどう関係する?標題はなにを代表するか。
by ochakann
| 2010-10-21 00:59